
診療案内
診療案内
甲状腺の病気は症状がゆっくりと進行することが多いため、気づかれにくいです。体調の変化を感じたら、早めに甲状腺専門のクリニックで検査を受けることをおすすめします。当院では甲状腺専門クリニックとして正確な診断と適切な治療を提供し、長く患者さまの健康を支えていきます。
血液中の甲状腺ホルモンが過剰な状態を甲状腺中毒症と呼びます。甲状腺中毒症のなかで、ホルモンの過剰産生が病態であるものを甲状腺機能亢進症と呼び、バセドウ病や機能性結節が該当します。
血液中の甲状腺ホルモンが減少していることを甲状腺機能低下症といいます。原因としては橋本病が多いですが、ほかにも遺伝性、薬剤性やヨウ素の過剰摂取、放射線照射後の甲状腺萎縮によるものなど、様々です。
甲状腺結節とは、甲状腺内にできるしこりのことです。甲状腺結節は、腫瘍と腫瘍様病変に分けられ、腫瘍は良性と悪性に分けられます。悪性のものが、いわゆる「癌」です。自覚症状としては無症状のことも多いですが、頸部のしこりに偶然気づいたり、検診などで指摘されたりする方が増えています。
甲状腺は、首ののどぼとけ(甲状軟骨)のやや下側にある小さな臓器で、体の代謝や成長に関わる甲状腺ホルモンを分泌しています。おなかの中にいる赤ちゃんにとっては脳神経系の発達に不可欠である一方で、赤ちゃん自身が甲状腺ホルモンを産生することができるようになるのは妊娠20週目以降であるため、妊娠の前半においてはお母さまの甲状腺ホルモンを赤ちゃんに分け与えてあげる必要があります。
甲状腺疾患には遺伝要因と環境要因が関与するといわれており、ご家族に甲状腺の病気をお持ちの方がおられる場合、ご自身も発症のリスクが高まることがあります。特に、バセドウ病や橋本病などの自己免疫性疾患は、家族内で多発するケースが比較的多いと報告されています。