
当院の特徴
当院の特徴
当院は、甲状腺疾患に特化した専門クリニックです。甲状腺の異常は、自覚症状が分かりにくいことも多く、気づかないうちに進行しているケースが少なくありません。体のだるさや体重の変化、むくみや動悸など、一見すると他の病気と間違われやすい症状も、甲状腺ホルモンの影響による可能性があります。私たちは、患者さまの「何かおかしい」と感じる不調に向き合い、適切な治療へつなげることを大切にしています。
また、甲状腺疾患は長期的なおつきあいが必要となることが多いため、患者さまが長く通いやすい環境作りも意識しております。当院では甲状腺疾患に対して経験豊かな院長と副院長のみが診察を行い、いついらっしゃってもどちらかの「蛭間(ひるま)」が対応させていただきます。引退するまで変わらず同院で診療を続けていきますので、同じ先生にずっとみてもらいたい、コロコロ主治医が変わるのに疲れてしまったといった患者さまのニーズにもお応えできるかと思います。ほかにも診察や検査の流れをスムーズにすることで、なるべく患者さまのご負担を軽減し、納得のいく診療を受けていただけるよう心がけています。
甲状腺の病気は、疲れやすさや体重の増減、動悸、むくみなど、他の病気と間違われやすいため、専門医による的確な診断が重要です。また、治療方針の選択やその調整に際しても、甲状腺専門医による判断が望ましいと考えられます。たとえば、バセドウ病治療薬であるメルカゾールは添付文書(インターネットで公開されている薬の説明書)では『初期量30mg』で治療開始とされていますが、最新のガイドラインでは副作用発現率の観点から初期量30mgでの治療開始は避けた方がよいとされ、重症例でも15mgで開始することが推奨されています。同様に、添付文書では妊婦に対しても『初期量15-30mg』と書かれていますが、妊娠初期にメルカゾールを長期服用すると胎児に影響を及ぼす可能性が報告されています。本来、添付文書は公式の薬の使い方として信頼性の高い情報源であるため、専門外の先生であればこの落とし穴に気づかない可能性があります。
甲状腺専門医は都内でも147名と数が限られています(2025年3月6日時点。一方で糖尿病専門医は都内に1167名。)が、当院では、豊富な経験を有する甲状腺専門医しか診療を行いません。問診・診察に加え、血液検査やエコー検査を活用し、正確な情報を提供します。診断や治療に特殊な設備が必要であった場合には、火曜日に院長・副院長が診療を行っている伊藤病院(甲状腺疾患専門病院)で併せて診療を進めていくことも可能です。
甲状腺疾患は長期的な治療が必要になることも多いため、患者さまのライフスタイルに合わせた負担の少ない治療計画をご提案いたします。また、最新の研究報告の中から、患者さまの訴えや病態に合わせて治療目標を設定していきます。たとえば、アイソトープ治療や手術治療により甲状腺を十分に小さくした、または完全に甲状腺を摘除した患者さまにおいては、甲状腺機能が正常範囲内にあっても低下症の症状が現れることがあり、やや過剰に甲状腺ホルモンを補充した方がQOL(生活の質)を上げるのではないかと近年報告されています。まだ長期経過での報告がなくガイドラインには反映されておりませんが、体調不良で困っている患者さまに対しては、不整脈や骨粗鬆症のリスクに留意しながらも選択肢のひとつとしてご提案できるかもしれません。
「体調が優れないが原因が分からない」「健康診断で異常を指摘された」そんな方は、お気軽にご受診ください。
甲状腺の診断には、エコー検査(超音波検査)が欠かせません。エコーを用いることで、甲状腺の大きさや腫れの有無、しこり(結節)の状態を詳しく観察できます。当院では、エコー技術に精通した技師が検査を行い、より正確な診断を提供します。
また、甲状腺のしこりが見つかった場合には、必要に応じて細胞診検査を行うことがあります。細胞診は、しこりに細い針を刺して細胞を採取し、癌を疑う細胞の有無を確認する検査です。
手術とは異なり、しこりの良性悪性を100%鑑別できるものではありませんが、大きな手掛かりになります。手術でしこり全体をとってしまえば、とったしこりの隅々まで癌細胞の有無を確認できますが、細胞診検査ではしこりの一部分で針を刺した部位の細胞だけを確認するため、エコーを用いながら、あやしい場所(癌細胞が密集していそうな箇所)を狙って針を刺す必要があります。高度な技術が必要ですが、当院では甲状腺エコー下穿刺診断専門医の資格を有する医師が細心の注意を払いながら丁寧に実施いたします。できるだけ不安を軽減できるように配慮しながら進めますので、ご安心ください。
病院で検査を受けたものの、結果を聞くまでに何日もかかると、不安が募ってしまうものです。当院では、患者さまの気持ちに寄り添い、甲状腺に関わる検査は当日中に結果をご説明することを重要視しています。
甲状腺ホルモンや甲状腺関連の自己抗体を含めた血液検査、甲状腺エコー検査の結果をその日のうちにお伝えし、必要な治療や今後の方針について分かりやすくご説明いたします。何か気になる点があればその場で医師にご相談できますので、安心して診察を受けていただけます。
長期間の通院が必要な場合、院内の設備やアクセスのしやすさも重要です。当院はバリアフリー設計になっており、車椅子をご利用の方やご高齢の方、小さなお子さま連れの方にも安心してお越しいただける環境を整えています。
入り口から診察室、検査室まで段差なく、スムーズに移動できるよう配慮しております。また、待合室もリラックスしてお過ごしいただけるよう、落ち着いた空間づくりを心がけています。JR蒲田駅西口から徒歩2分、東急バス停のすぐ横と近隣の公共交通機関からアクセスが良く、平日は18時まで診療、土曜日も診療をしているため、お仕事や育児で忙しい方も通院しやすい体制を整えています。何かお困りのことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
そんな患者さまのために、当院では予約なしでも受診が可能です。もちろん、予約をしていただくとスムーズに診察を受けられますが、突然の体調不良やお仕事・家事の合間に受診したい場合でも、柔軟に対応いたします。
特に、甲状腺の病気は放っておくと全身に影響が広がる可能性があるため、「少しおかしいかも?」と思ったら、早めの受診をおすすめします。ちょっとした不調でも、お気軽にお越しください。
といった患者さまも、お気軽にご相談いただければと思います。
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