橋本病の原因と初期症状とは?|ひるま甲状腺クリニック 蒲田|東京都内、大田区蒲田駅の甲状腺専門診療|ひるま甲状腺クリニック蒲田

〒144-0051東京都大田区西蒲田7-48-3-2F
Tel.03-3731-3328
WEB予約 インスタグラム
ヘッダー画像

橋本病の原因と初期症状とは?

橋本病の原因と初期症状とは?|ひるま甲状腺クリニック 蒲田|東京都内、大田区蒲田駅の甲状腺専門診療|ひるま甲状腺クリニック蒲田

橋本病は、甲状腺に関する疾患の中でも比較的知られている病気のひとつですが、初期症状が非常にわかりにくいため、気づかないうちに病気が進行してしまうことがあります。

本記事では、橋本病の初期症状や橋本病の原因、症状、治療方法について解説します。

橋本病とは?

橋本病とは、免疫疾患の一つで甲状腺に慢性的な炎症が起きる病気です。正式には「慢性甲状腺炎」とも呼ばれています。甲状腺とは、首の前側にある小さな器官で、代謝や体温調節を担う「甲状腺ホルモン」を作る働きをしていますが、橋本病を発症すると徐々に甲状腺の機能が低下し、さまざまな庄司を発症することが特徴です。橋本病は特に女性に多く、40代から50代に発症することが多いとされていますが、若年層や男性でも発症することがあります。初期段階では自覚症状が少ないため、健康診断などで偶然見つかることもあります。

橋本病の原因

免疫機能は通常、外部から侵入するウイルスや細菌を攻撃して体を守る働きをしています。しかし、橋本病では免疫機能が誤って自分の甲状腺を「異物」と認識し攻撃することが原因で発症してしまいます。この免疫反応が長く続くことで、甲状腺に炎症が起こり、徐々に甲状腺の機能が低下します。そのほか、遺伝的要因や女性ホルモンの影響、ストレスなども発症の原因の一つです。また、過去にウイルスに感染したことがある場合、それが引き金となって発症する場合もあると考えられています。

橋本病の初期症状

橋本病の初期症状はわかりにくく、日常生活でよく見られる不調とは区別がつきにくいのが特徴です。たとえば、疲れやすい、寒がりになる、肌が乾燥する、気分が落ち込みやすいなどの症状が挙げられます。また、髪の毛が抜けやすくなる、体重が増えやすくなる、便秘がちになるといった身体の変化も見られるようになります。こうした症状は更年期障害や単なる体調不良とも似ているため、見過ごされがちですが、複数の症状が重なる場合は甲状腺機能の低下を疑い、専門医を受診することが必要です。また、甲状腺機能が低下すると代謝が落ちるため、日々の生活の中でエネルギー不足のような状態が続くことになります。

橋本病の治療法

橋本病の治療は、不足している甲状腺ホルモンを補うため、服薬による治療を中心として行います。一般的に使われるのが「レボチロキシンナトリウム」という合成ホルモン剤です。この薬を服用することで、体内のホルモンバランスを整え、症状の進行を防ぐことができます。また、症状が軽度の場合は定期的な血液検査によって経過観察をし、必要に応じて治療を開始する場合もあります。治療によって症状のコントロールが可能になることが多いため、継続的な通院と自己管理が大切です。生活習慣の見直しやストレスの減らすことも、治療の効果を高める上で重要です。

食べ過ぎには注意したい食べ物

橋本病の方は、ヨウ素の摂取量に気をつけなくてはいけません。ヨウ素は甲状腺ホルモンの材料となる重要な栄養素ですが、過剰に摂取すると甲状腺機能に悪影響を及ぼす可能性があります。特に昆布やわかめ、ひじきなどの海藻類はヨウ素を多く含むため、食べ過ぎには注意が必要です。また、グルテンや乳製品が自己免疫反応を促進する場合もあるとされており、症状の出方によっては控えた方がいい場合もあります。一方、積極的に摂取すると良いとされているものとして、ビタミンDやセレン、鉄分などのミネラルが挙げられます。医師や栄養士と相談しながら、無理のない範囲で食生活に気を配ることが必要です。

橋本病は顔に現れる?

橋本病が進行すると、顔がむくんだり、皮膚が乾燥したりすることがあります。代謝が低下したことで体内の水分バランスが崩れ、まぶたが腫れぼったく見えるようになったり、顔色がくすんだように見えるケースが代表例です。また、無表情に見える、顔の筋肉の動きが鈍くなるといった変化を感じる方もいます。このような顔に現れる変化は、橋本病に気づきやすいサインのひとつです。むくみや皮膚の乾燥などに気づいた際には、他の症状とあわせて橋本病の可能性を考えることも大切です。特に、見た目の変化は日常生活や対人関係にも影響を及ぼすため、メンタルケアも大切になります。

家族や親族に甲状腺疾患の方がいる場合は注意

橋本病は遺伝的な要因も大きく関係しているとされています。家族や親族に甲状腺疾患を患ったことのある方がいる場合は、特に注意が必要です。遺伝的な原因があると、本人が生活習慣に気をつけていても発症リスクが高まることがあります。そのため、家族に甲状腺の病気があることが分かっている場合には、年に一度の健康診断や血液検査で甲状腺ホルモンの値をチェックしておくことがおすすめです。また、出産や更年期など、ホルモンバランスが大きく変化するタイミングで発症しやすいため、自身の生活が変わるタイミングやライフスタイルごとに体調の変化を見逃さないよう心がけることが大切です。橋本病を早めに発見することによって症状の悪化を防ぎ、日常生活への影響を最小限に抑えることができます。